亜鉛とは?
亜鉛は人体に最も多く存在する微量元素のひとつです。私たちのすべての細胞に存在し、約200の酵素反応に関与しており、タンパク質、炭水化物、脂質の代謝に重要な役割を担っています。亜鉛は肌の健康や美容のためにも効果的で、スキンケア製品にも使われています。
亜鉛の働き
亜鉛には私たちにとって重要な働きが数多くあります。
- 免疫細胞の働きを活性化させ、細菌やウィルスから身体を守ります。
- ビタミンAの代謝を促し、粘膜や皮膚の健康を保ちます。
- タンパク質やDNAの合成に関与し、幼児や子供の成長を助けます。
- 酵素やホルモンの活性化に関与し、不足すると味覚障害などを引き起こします。
- 肝臓の働きを保ち、アルコールや薬物を解毒します。
- 幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の合成を促します。
このように、亜鉛の体内での役割は多岐にわたるため、亜鉛の欠乏は体内の多くの機能障害につながります。
一般的に、亜鉛は、魚介類・肉類・種実類・穀類などに比較的多く含まれ、野菜や果物にはあまり含まれません。主食なら玄米や米ぬか、全粒粉、生野菜やフルーツより、乾燥した食品に多く亜鉛が含まれます。また牡蠣、赤身の肉、甲殻類、鰻、煮干し、卵黄、アーモンド、ごま、ココア、抹茶などにも亜鉛が多く含まれています。
亜鉛の肌への効果
亜鉛は化粧品の成分としても使われており、実は肌にも様々な効果があることがわかっています。
●皮脂の正常化
亜鉛は皮脂分泌を活発にする酵素である5α-レダクターゼの活性を阻害します。従って、皮脂の生成が正常化され、べたつき・テカリなどを抑えます。
●肌の清浄
亜鉛はその抗菌効果により肌あれを防ぎ、肌を清浄に保ちます。また、すぐれた抗炎症効果により肌を落ち着かせ、ニキビができてしまった時の赤みケアとしても効果的です。
●肌のターンオーバー
亜鉛は細胞の再生にもかかわっており、表皮細胞を刺激することで皮膚のターンオーバーを促進します。
亜鉛配合のスキンケアは、朝晩の洗顔後の肌に使うことがおすすめです。
オイリー肌であれば、目の周りを除いた顔全体に。混合肌の場合は、皮脂分泌の多いTゾーン(額、鼻、あご)に、使ってみてください。
亜鉛を、毎日のスキンケアルーティンに取り入れて、サラサラ快適な肌を手に入れましょう。