ビタミンCとは?
ビタミンCは、皮膚や骨の健康維持には欠かせない成分で、数多くの健康効果があります。
まず、ビタミンCは、皮膚や細胞を構成するコラーゲンの生成に必須の成分です。ビタミンCには肌にハリを与え血管や粘膜・骨や筋肉を強固にして修復する効果があります。
また、ビタミンCの高い抗酸化作用は、有害なフリーラジカルの発生を抑えるため、老化を予防し、身体の健康維持にも必須です。更にビタミンCは、免疫細胞の働きを強化し、免疫力を高めます。
そのためビタミンCが長期で不足すると、体にさまざまな症状を引き起こします。またビタミンCの不足は、肌の弾力不足や乾燥・ツヤの低下など、肌へも悪影響を与えます。ビタミンCは、体に必須の成分なのです。
ビタミンCの肌への効果
ビタミンC(アスコルビン酸)は、化粧品の有効成分としても人気です。
ビタミンCの肌への効果として、主に3つの働きがあります。
● 抗酸化作用:ビタミンCは紫外線、大気汚染、喫煙、ストレスなどによって発生するフリーラジカルの発生を抑えることで、肌の乾燥やたるみ・くすみなどの早期老化を予防します。
● 肌のハリと弾力を保つ:コラーゲンの生成を促します。コラーゲンとは、皮膚や骨、血管などを構成するのに必要な成分です。真皮層にあるコラーゲンは、お肌のハリや弾力を支える線維です。ビタミンCには、コラーゲンの生成をサポートする働きがあるため、たるんだ毛穴を引き締めて目立ちにくくし、シワやたるみの改善効果も期待できるでしょう。
● メラニン色素の抑制:ビタミンCにはチロシナーゼという酵素の働きを阻害し、メラニン(シミ・そばかすの原因)の沈着を防ぐ作用があります。また、ビタミンCには、すでにできてしまったメラニンを還元して、シミやくすみを改善する効果も期待できます。
ビタミンCをスキンケアに取り入れよう
肌への嬉しい効果が豊富なビタミンC(アスコルビン酸)ですが、熱や光に弱く、水に溶けると不安定な成分でもあります。
そのため、ビタミンC配合のスキンケアには、ビタミンC(アスコルビン酸)配合の製品と、ビタミンC誘導体を使った製品が存在します。
ビタミンC誘導体とは、ビタミンCを化粧品に配合するため、リン酸を結合し安定化させた成分のことです。ビタミンC誘導体は、角層へ浸透した際に初めてビタミンCとなり、時間をかけて効果を発揮します。
一方、ビタミンC(アスコルビン酸)は、肌にのせた瞬間からビタミンCの効果を発揮します。アスコルビン酸は、肌の表面だけでなく角層の深いところまで浸透し、肌を内側からも保護することができるのです。
ビタミンC(アスコルビン酸)配合のスキンケアを選ぶ際は、成分の安定性や浸透性の高い処方の製品を選ぶとより効果を実感できるでしょう。ビタミンCの効果をさらに実感するためには、配合濃度にも注意が必要です。濃度が高いビタミンCのスキンケアは高い美容効果を実感できるかもしれませんが、ビタミンCは高濃度になるほど刺激を感じるリスクが高くなります。毎日のルーティンとしてビタミンC配合のスキンケアを選ぶ場合は、肌への効果を考慮した適切な濃度の製品を選ぶようにしましょう。
毎日の食事や、朝晩のスキンケアルーティンにピュアなビタミンCを取り入れて、いつまでも若々しい身体とお肌をキープしましょう!