一般的に、女性は50歳前後になると、月経周期が不定期になり、閉経を迎えるといわれています。
閉経により、女性ホルモンは急激に減少します。ホルモンバランスの乱れは、ほてり、疲労、不眠、…さまざまな不調となってあらわれます。では、肌の変化はどうでしょうか。
更年期の肌の困りごとの2つの原因
更年期を迎え、様々なエイジングサインが気になるようになった・・という声はよく聞きますね。主な原因は加齢と、女性ホルモンの減少。
加齢によって、肌のターンオーバーが遅くなると、肌の保護膜は正常に機能することが困難になります。また閉経による女性ホルモンの減少により皮脂の分泌量が減ってしまいます。皮脂が不足すると、肌の保護膜はさらに弱まります。その結果、肌は乾燥して水分不足になり、ツヤも低下します。水分不足により、血液循環が悪くなることで、くすみも生じてしまいます。
また、女性ホルモン (エストロゲン) の減少により、細胞の再生やコラーゲンの合成量も減り、肌は弾力やハリをなくし、タルミやシワが目立つようになる・・と、困ったことばかり。
更年期の肌ケアの3つのポイント
では、そんな困りごとだらけのマチュア肌にはどう対処していけばいいのでしょうか?
●肌に必要なミネラルを補う
更年期の乾燥肌には、ビタミン、必須脂肪酸、ミネラルなど多くの栄養素が必要です。
加齢による栄養素の不足は、肌に悪影響を与えます。薬剤師に相談して、適切なサプリメントを処方してもらうのもよいでしょう。
●今までの美容習慣を忘れて
更年期の肌は、今までの肌と大きく変化しているため、戸惑うことも多いでしょう。そんなときは、
私は「マチュア肌」になったんだ、という自覚を持ち、迷わず新しいスキンケアを取り入れてみましょう。
●今までよりさらに乾燥に用心!
朝晩のクレンジング習慣では、肌にやさしいクレンジングミルクやクレンジングフォームを使いましょう。また、親和性の高い成分が配合され、栄養と心地よさをもたらすリッチなクリームで、保湿をしっかりと行うことも必要です。
特に乾燥がひどい時、アロエベラの有効成分は弱った肌に水分、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸などの栄養素を与えて、肌を落ち着かせます。
また、ヒアルロン酸の有効成分は、コラーゲンの生成を促し、乾燥でしぼんでしまった肌にうるおいをもたらし、ふっくらとハリのある肌を取り戻します。
ホルモン性ニキビの解決策
更年期の肌悩みとして、今までと全く別の症状があらわれることもあります。それは大人ニキビ。
肌は、加齢によるターンオーバーの乱れから、表皮の角質層が厚くなっている状態。さらに、女性ホルモンの減少により、男性ホルモン (アンドロゲン)が活発になり、皮脂の分泌量が増えるので、今までなかったニキビの症状が現れるのです。
ニキビの原因はそれぞれでも、対処法は同じです。
肌にやさしいクレンジングで肌を洗浄し、ニキビのもとができにくい 「ノンコメド処方」 の、クリームやジェルでケアしましょう。
保湿することで、過剰な皮脂分泌を防ぎ、水分と油分のバランスをととのえます。
天然有効成分プロポリスは、余分な皮脂で荒れがちな肌を清潔に保ち、肌荒れの原因が育たないような環境を作ります。気になる部分のパーツケアとして取り入れてもよいでしょう。
更年期の最もつらい不調の期間は、長くは続きません。
色々不調が出てきても落ち込まず、気にしすぎずに、前向きに過ごすことが一番です。
歳を重ねて、変わりゆく肌を受け入れケアすることで、気持ちのよい毎日を取り戻しましょう。